脚本初心者Reonaのアイデア箱

何かアイデアがあったときここに書きなぐりたいと思います。

テーマ付けだけして脚本書いてみた。

前回はなにも考えず脚本を書くとどうなるか?を実践し、オチも結果もよくわからない脚本ができてしまった。

この結果はある意味わかってたことだけど、やらないと学習できなかったことかもしれない。

 

今回はテーマだけ決めてみた。

テーマは

『起こったら嫌なこと』

にしてみた。

 

僕にとって起こったら1番嫌なことを考えてみた。

考えて考えて出た答えは

 

自分の好きだった人が父親と結婚する

でした。

 

みんなもいやでしょ 笑

 

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タイトル

『父親の再婚相手が自分の好きな人だった』

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登場人物

小太郎(20) 

父さん(たける)(38) 小太郎の父

りんな(23)  小太郎の憧れの先輩

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○小太郎の家・玄関内(朝)

   小太郎(20)コンビニのバイトに行くため靴を履き、キッチンにいる父親に呼びかける。

小太郎「それじゃあ、仕事いってくるよ!」

   父さん(38)、慌てて小太郎の元へ駆け寄る

小太郎「ど、どうしたの父さんそんな慌てて」

父さん「あの、な、、その、、」

   小太郎、腕時計を見て

小太郎「ごめん。時間やばいから要件あるなら早く言って」

   父さん、下を向いて勇気を振り絞り

父さん「あのな、その、、、今日お前に会ってほしい人がいるんだ」

小太郎「え?人?」

父さん「女性だ。、、、、実は父さんそのある女性と付き合ってるんだ」

   小太郎、びっくりした後、玄関の隙間から見える母の仏壇を見た後にっこり笑う

小太郎「うん。いいんじゃない。母さんも喜ぶと思う。俺も嬉しいよ」

   父さん、ホッとした様子。

父さん「こんなこと言っちゃなんだが、母さんに似てすごく優しい女性なんだ」

小太郎「へーえ?父さんもすみに置けないな。今日楽しみにしてるよ。それじゃいってくる」

   出ていく小太郎。 

   父さん、小太郎を見送り玄関で1人

父さん「いい奴に育ったよほんと」


○コンビニ・カウンター(昼)

   小太郎、レジで接客している。

   店長が小太郎の横に立つ。

店長「小太郎くん。そろそろ休憩入っていいよ」

小太郎「わかりました!終わったら休憩入ります」

 


○コンビニ・事務室

   小太郎、事務室にはいると思い出し笑い

小太郎「まさか父さんが俺より先に恋人を紹介するとはなあ」

   小太郎、ひとしきり笑った後ため息。

   椅子に座る

小太郎「インスタみよ」

   小太郎、インスタのタイムラインを眺める。

   タイムラインには同級生たちが結婚をしている写真ばっかり

小太郎「みんな結婚してる。なんか、、いいなぁ」

   小太郎、スクロールを続ける

   小太郎、スクロールしていた指が止まる。

小太郎「りんな先輩まで、、、」

   りんな(23)の手と男性の手が手を繋ぎあって写っている写真。そして文章

りんなの声「やっほー!今日はなんとピのご家族と会ってきまーす!すごく緊張するぅ!みんな応援してて」

   小太郎、胸を抑え

小太郎「うう、これはきつい。どうして僕じゃなかったんだ」

   小太郎、ハッとし

小太郎「いや!これはきっと言わされてるんだ」

回想入る

 

○(回想)ボロ小屋・中(昼)

   りんな、抵抗して服がボロボロ。

   縄で拘束されて、ぐったり大人しくなっている

   悪党、ナイフを握ってニヤニヤ

悪党「最初からそうやって無駄な抵抗しなければ、お前もこんなボロボロにならなかっただろうにな。この服高かっただろ」

   りんな、カスカスな声で

りんな「わたしを、どうするつもり」

   悪党、高笑い

悪党「もちろん決まってるだろ」

   悪党、ナイフをなめる

悪党「結婚だよ」

   りんな、愕然。

悪党「お前の美貌は今や世界中の男を虜にしちまってんだよ。そんな中俺がお前と結婚すれば最高の優越感に浸れるってもんだろぉ」

   りんな、なく

悪党「おいおい、夫の前で泣くなよ。そうだ。スマホ貸せよ」

   悪党、スマホを取り上げて

悪党「突然結婚ってのも芸がないもんな。まずは家族に会うって話をインスタにあげてみんなを絶望の底に叩き落とそうぜ!」

りんな「いやぁああああああああ!!」

   悪党、りんなのスマホをいじる

 

○回想戻り コンビニ・事務室・内

   小太郎、上の空から真剣な表情

小太郎「これは、、りんな先輩が危ないっ!なんとかしないと!」

   小太郎、上の空に戻る。

 

○(回想)ボロ小屋・中(昼)

   小屋の外から小太郎の声。

小太郎の声「待て!」

悪党「誰だっ!」

   小太郎、小屋に勢いよく入る

悪党「くそ!もうバレたか!」

小太郎「りんな先輩をそんなバカバカしい理由で結婚させるわけにはいかない!」

悪党「どんな理由で結婚しようが俺の勝手だろ!」

   悪党、ナイフを小太郎へ振り上げる

小太郎「りんな先輩の気持ちを考えろぉおお!うぉおおお」

   小太郎、悪党に立ち向かう。

   ホワイトアウト

   小太郎の前に悪党が倒れている。

小太郎「りんな先輩は、、、」

   小太郎、キメ顔

小太郎「わたさない!!」

   りんな先輩、力を振り絞って微笑む。

りんな「小太郎君」

   小太郎、りんな先輩にかけより縄を解く

小太郎「大丈夫ですか?服ボロボロじゃないですか!この服絶対高いでしょ」

りんな「なんとか大丈夫」

   りんな、縄を解かれるとすかさず小太郎に抱きつく。

小太郎「(抱きつかれて仰け反る)おっとっと。怖かったですね。もう大丈夫ですよ」

りんな「私あなたが好き。ずっと前から小太郎君と結婚したいと思ってたの!」

小太郎「僕と?!嬉しいです!僕も結婚したいと思ってました!」

   りんなと小太郎、見つめ合い

小太郎「帰ったら、、、結婚しましょう」

 


○回想戻り コンビニ・事務室・内

   小太郎、鼻を伸ばしデレているがすぐ我にかえり

小太郎「あほらし」

   小太郎、再びスマホをいじる。


○コンビニ・外(夜)

   小太郎、お店から出る。

   レジ袋に入った4つのプリンをみる

小太郎「今日奮発してちょっと高いプリン買っちゃった。父さんの彼女さんも喜んでくれるといいなあ

 

○小太郎宅・玄関内(夜)

   小太郎、帰ってくる

小太郎「ただいま〜」

   父さん、小太郎へ駆け寄ってくる。

父さん「おかえり。仕事お疲れ様。早速なんだけど今ちょうど彼女がリビングにきてるんだ。紹介したいから準備ができたらきてくれ」

   小太郎、微笑み

小太郎「わかった!着替えてくるからちょっと待ってて」

 

○同・リビング

   父さん&りんな、ソファに隣同士で座っている。

   父さん、緊張している横顔。

父さん「服着替えたらくるってさ」

   父さん、りんなの方を向いて

父さん「りんちゃん」

りんな「うん。緊張するね」

父さん「大丈夫だよ。すごく優しい子だからきっとりんちゃんも好きになると思う」

   小太郎、リビングの外から

小太郎「入るよ!」

父さん「どうぞ」

   小太郎、勢いよく入ってきてすぐにお辞儀

小太郎「はじめまして小太郎といいます!今日はよろしくお願いしまっ!」

   小太郎、顔を上げて青ざめる。視線の先には同じく青ざめた顔のりんな

小太郎「え?」

りんな「小太郎、、く、ん?」

   父さん、キョどっている。

小太郎&りんな「ええええぇえええ?!」

小太郎「どういうこと、、え?なんでりんな先輩が?」

   小太郎、パニックで座り込み。ブツブツとつぶやく

小太郎「嘘だ嘘だそんなことない嘘だどうしてりんな先輩が父さんと」

   父さん、立ち上がり小太郎に

父さん「おい!大丈夫か?!」

   父さん、小太郎を見たあとりんなの方をみる。

   りんな、青ざめた表情で小太郎を見つめている。

父さん「りんちゃんも大丈夫か?!」

   小太郎、もっと顔を青ざめる。

小太郎「りんちゃん、、、?!これは悪い夢だこれは悪い夢だ」

   りんな、父さんに

りんな「チェンジって、、できる、?」

父さん「チェンジ?!チェンジ?!え?我が子を?!」

   暗転

   父さんとりんな、動揺しながらもソファに座っている。

   小太郎、向かいのソファに膝を抱えブツブツ呟いている

父さん「事情はわかった。」

   父さん、小太郎の方をむき

父さん「とりあえずその呟くのやめてくれるか。我が子ながらちょっと怖いよ」

   小太郎、呟くのをやめない

父さん「ま、まあとりあえず、学生時代に小太郎が告白してりんなちゃんは小太郎を振ったんだね」

りんな「うん。私昔から歳上が好みなの」

小太郎「ゔっ」

   小太郎、呟くのをやめる

父さん「そうなんだとしたら、りんちゃん」

   りんな、父さんの方を向く

りんな「はい!」

父さん「俺はやっぱり息子を悲しませたくない。それに俺は一度結婚した身だ。だから結婚は」

   りんな、立ち上がる

りんな「やだ!りんなは、たけぴと結婚したいの!」

   りんな、涙ぐみ父さんの腕を掴む

小太郎「たけぴ?!ちょっ。やめてその呼び方?!」

   父さん、真剣な眼差しでりんなをみる

父さん「りんちゃん」

   父さん、鼻を伸ばしてデレる

父さん「そうだよね。ずっと一緒って決めたんだもんね。」

小太郎「説き伏せられるの早すぎるよ!もっと頑張って!」

りんな「うん!生まれ変わっても一緒って約束したもんね!」

   父さんとりんな、手を取り見つめ合う

小太郎「そんな歳で高校生みたいな約束しないで」

   父さんとりんな、キスしようとする

小太郎「おいおいおいおい!それはやめろマジできつい!」

   暗転

   父さんとりんな、小太郎を真剣に見つめ

りんな「小太郎君」

   小太郎、不貞腐れながら

小太郎「なんですか?」

りんな「たか、、あなたのお父さんを私にください!」

   りんな、お辞儀

   小太郎、立ち上がり

小太郎「数奇すぎるわ!なんだよこの人生!こんな馬鹿馬鹿しい結婚認めないぞ!」

   父さん、おちこみ

父さん「そうだよな。小太郎は昔りんな先輩大好きだったもんな」

   りんな、父さんの手を握り

りんな「たけぴ」

   父さん、立ち上がり小太郎に言い返す

父さん「お、俺が誰と結婚しようとも勝手だろ!」

小太郎「父さんはペットかなんか?」

りんな「小太郎君、私本当にたけぴを愛してるの」

小太郎「たけぴやめろ」

   父さん、りんなをうるうるとした目でみつめている。

小太郎「俺の父さんメスの顔になってんじゃん。みたくなかったよこんな父さん」

   小太郎、ため息をつき

小太郎「わかったよ。俺はりんな先輩も父さんも好きだし2人に幸せになってほしいとおもってる」

   父さん&りんな、笑顔になり

父さん「小太郎」

りんな「小太郎君」

小太郎「2人の結婚を認めます」

   父さん&りんな、2人向き合い

父さん&りんな「やったー!!」

    父さん&りんな、いちゃいちゃ

りんな「たけちぃ」

小太郎「たけちやめろ」

父さん「結婚しよう、、今すぐ」

    小太郎、立ち上がり叫ぶ

小太郎「でも俺の前でそのいちゃいちゃはやめろ!!」

りんな「はぁい」

父さん「トホホ」

小太郎「その歳でトホホやめろ」

父さん「でも小太郎。本当にありがとう。俺たちの幸せを願っててくれて」

りんな「ありがとう。あなたの望む形にはならなかったと思うけど、私たちはこれから家族よ。お義母さんとよんで」

小太郎「うん。死んでも言わない」

    小太郎、ふと疑問に感じた顔

小太郎「ところでさ、りんな先輩のご両親への挨拶は終わったの?」

   父さん&りんな、かたまり

父さん&りんな「あ」

小太郎「普通先に挨拶するでしょ。てか難易度的にりんな先輩の両親の方がむずいでしょ」

   父さん&りんな、落ち込む

小太郎「まぁ、とりあえずは俺の買ってきたプリン食べながら作戦会議しましょうか」

   小太郎、立ち上がりリビングを出る。

 

○母の仏壇

   母の仏壇にプリンがおかれる。

フェードアウト

 


おわり

 

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今回の脚本では色々なことに気がつくことが出来た。

 

まずテーマ付けはすごく大切だということ。

テーマが決まるだけで一気に世界が見えてくる。

そしてテーマについて深く考えることも大切だと感じた

 

今回のテーマは『起こったら嫌なこと』だったので、とても考えやすかった。

 

父の再婚相手が昔好きだった人だった

 

というプロットが偶然にできたことで、世界観やキャラクターが一気にできた。

Save The Catでも一言で終わらせられるプロットを考えろって言ってたね。

 

次に気づいたことは

1作品に与えられる意欲の消費期限がある。ということ

 

意欲の消費期限というのは、僕の造語だけど、物語を書きたい気持ちがいつまで続くかという期限だ。

 

どんなストーリーにするか、どんなキャラクターに出てもらうか、どんな設定にするか、ここら辺について考えることには意欲の消費はあまりなく、考えれば考えるほど物語を書く意欲が湧いてくる。

 

ただ物語を書こうと筆を進めた瞬間、やる気がなくなるまでのカウントダウンが始まる。

物語を書くと決めたら一気に書くことが大事。

間が空くと、書きたい気持ちが次の作品にうつってるし、キャラクターの性格がブレる。

 

今回は書いてる途中、大いに時間が空いてしまったため前半と後半で大きくキャラクターや物語のノリが変わってしまった。

 

次にこれは次の課題になると思うが

 

起承転結を考えてから書き始める。

僕が今まで書いてたのは、いえば妄想の冒険かなと思う。

 

全てがいきあたりばったりで、ここら辺でいいだろうという所でオチを作る。

マインクラフトの世界ではそれが楽しいかもしれないが、脚本の世界でオチがないのは(彼らの冒険は続く、、的なオチもあるが)全く楽しくない。

 

自分がよくわからんと思うオチを相手に分からせることって無理だよね。

 

今回の話は無理やりいい感じに終わらしたけど、しっかり考えればもっといい終わり方したんじゃないかなと感じた。

 

最後にこれを読んでるみんなに聞きたいんだけど、

父親の再婚相手として昔自分が好きだった女性が紹介された時ってどんな反応になる?

考えるの難しすぎた。

このテーマで誰かに軽く書いて欲しいわ。

 

あとがきおしまい。

 

 

次も脚本を書くのが楽しみだ

 

小太郎つよくいきろっ!!